原付を受け取りに行った。
ヘルメットに10万余のお金を入れ、それをかぶって出発した。
テクテク歩き、自衛隊駐屯地の正門前を過ぎるとき、そこにいた5,6人の自衛隊員から
奇異のまなざしを受けた。自衛隊が国を守っているように、私もヘルメットで頭とお金をまもっているのだ。「同類ですよー」という視線を送り返しておいた。
店に入る前に、ヘルメットをを脱いだ。
店を出るとき、ヘルメットをかぶった。
頭の上にあったお金はなくなって、少し軽くなっていた。
足元には、ピカピカの原付。足取り軽く、店を後にした。
セルフサービスのガソリンスタンドが好きなので、近所を少し探したが見つからず、
しかたなく人に入れてもらう方式のガソリンスタンドに入った。
これからはどこまででも行けるような気になった。